看護師と医師の喫煙率から見る看護師業務の内情

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今回、メドピアの調査で分かった「医師の喫煙率」と、以前に日本看護協会が調査した「看護師の喫煙率」との比較が大変興味深い結果となりました。 今回は、それを解説していきたいと思います。

5月31日は世界保健機関(WHO)が定める「世界禁煙デー」ということで、「たばこ税を上げて消費を減らし、疾病と死亡を減らそう」といったシンポジウムやフォーラムが様々な場所で開催されました。

以前に比べ、タバコ税の値上がりや喫煙可能場所の減少など、愛煙家はますます肩身が狭くなる現在の「禁煙ブーム」。
「お医者さんと禁煙しよう」のキャッチフレーズが馴染み深い「禁煙外来」なども増え、「医療の一環としての禁煙」が定着しています。

では、肝心のお医者さんの喫煙率はというと、医師専用サイトである「MedPeer」の調査で、喫煙者は一割にも満たないという事が分かりました。

その詳細な内訳は下記のグラフの通りです。
医師の喫煙率グラフ

これは2013年に厚労省が調査した一般平均の喫煙率(20.7%)と比べると約半数で、ここからも医師の健康意識の高さを知ることができます。

しかし一方で、日本看護協会が調査した看護師の喫煙率(看護師のタバコ実態調査)は全体の45%と、平均を2倍以上となる大変高い数値となっています。

また、禁煙薬指導などを専門とする薬剤師の喫煙率は、医師と同様に9.9%と大変低い数値となっております。

つまり医療従事者の中では、突出して看護師の喫煙率が高く、ここからもストレス過多な看護師業務の内情を知ることができます。


●出典(医療従事者の喫煙率 医師、薬剤師が最も低く看護師は最多か?歯科医師は国民平均と同程度 | 健康 - エコノミックニュース)